ブログはオワコンって聞くけど、SNSに力を入れるべき?
ブログよりSNSがんばろうかな。
こういったお悩みにお答えします。
前回の記事をおさらいします。
【おさらい】
①ブログ集客で成果出すには忍耐がいる
②複数あるチャネルの1つとしてブログ集客を検討する
③読者視点に立った内容をかける人は絶対ブログやるべき
この②「複数あるチャネルの1つとしてブログ集客を検討する」という内容をさらに詳しく書こうと思います。
ブログよりもSNSやるべき?⇒結論:両方!
以前、オンラインサロンでブログ集客について書いたら、こんなコメントをいただきました。
「今から力を入れるべきは、ブログではなくSNSではないでしょうか?」
塾の先生、他業種の方からも同じ質問をよく受けます。
✔︎結論から言います。
『両方やりましょう。さらにいうと、別々に頑張るのではなく相互連携して活用しましょう。でもあえて言うなら、ブログを仕上げるのが先決です』
ブログはウェブ集客の母艦です
前回の記事の中で「ウェブ(ブログ)vs チラシという構図はなくなっている」と言いました。
これと同様に、「ブログ(HP)vs SNS」という構図にはなっていません。
両者は、機能・広げ方・ビジネスリスクの点で大きく異なります。
これについて、深掘りしていきます。
ブログは終わり?SNS重視すべき?
「もうブログは古い。SNSやるべき」、これはずっと言われていることです。
実は、この『ブログオワコン説』は、2010年あたりから定期的に流行します。
twitterがどんどん広がり、Facebookがmixiを食い始めたころです。たしかにmixiは死にましたね。モバゲー、MySpaceなど、ジャンル特化のSNSも縮小していきました。
いま思い返すと、当時無料ブログでやっていた同業者(塾業)の塾ブログも減っていたように思います。
しかし、ブログは死なないと断言します。
以下に、くどいくらい根拠を述べます(笑)
集客ツールとしてのブログは死なない、むしろ広がる理由
【理由1】ブログのビジネス利用と個人利用は別物
- 当時の《ブログ限界説》はあくまで個人レベルの話であって、ビジネスの範囲には及んでいません。
- 当時ブログをやっていた人の欲求は、「他者と繋がりたい」「他者に承認されたい」というもので、これを満たすならSNSの方が向いています。⇒ビジネスの目的とはまったく異なります。
- ビジネスブログは、あくまでウェブページの一形式です。概要、サービス内容、代表者の紹介をするのに複数ページが必要になる。そうなると、サイト・ブログという形は消えることはありません。
【理由2】消費者の購買にいたるプロセスが変化
ウェブが広まったここ20年くらいで消費者の行動が変わりました。
↓
(現在)まずファンになって、それからその人からモノ(サービス)を買う。
大事なポイントは、まずは認知から入るという点です。
個性を前面に出せる独自ブランドのビジネスには特に有利な時代と言えます!
【理由3】CMSの普及、SEO対策
- 10年以上前は『ホームページビルダー』を代表とするHP作成ソフトが主流でしたが、今と比べると素人には難しく、できることも非常に少なかった。集客のためではなく、あくまで名刺がわりのHPが多かった。
- 2000年代のSEOは、中身よりも技術的なテクニックが重視されていた。ニーズの高いジャンルで戦うなら、Googleの裏をかくことのできるSEO専門会社に外注する必要があった。
⇒過去:コンテンツの中身と、SEOの仕組みは乖離していた。
⇒現在:基礎的なSEOの知識を身につけて、あとは良質なコンテンツで勝負!
WordPressで集客を始めたい人はここから取り掛かりましょう。
【理由4】ウェブ集客のベースとなる
- ビジネスには信頼性が必要です。
- SNSでビジネス面の差別化を訴求するのは難しい。あくまで導線に過ぎず、認知につながるとはいえ、そこから購買に誘導するには、信頼性を獲得するウェブ設計が必要となる。
- SNSが増えるほど、着地点(母艦)としてブログの重要性は見直される。
ブログが死なない理由については以上です。
ブログがビジネスツールとして有効であることは、納得していただけたかと思います。
しかし、それでも「ブログは死なないのはわかった。でも、SNSの方が有効かもしれないよ?」という疑問は残りますよね。
では、比較しましょう。
ブログの強み・弱み(SNSと比較)
ブログの強みと弱みについて、お話しします。
・古い記事も検索で拾われる(書いた内容がすべて資産になる)
・一つ一つのコンテンツがパーツがとなって、集合体を形成できる
・まとまった量の文章を投稿するので、論理構成で訴求できる。信頼性をアピールできる。
・手間がめっちゃかかる。
・消費者は、SNSやYouTubeにもっとも時間を使っている。
・積極的に情報を取りに来る人にしかリーチしない(これは最大のメリットでもあるのですが)
・画像で映える・キャッチな短文で引き込むことができない。
個人的には、「個々の記事が資産になる」という点が、ブログをやる一番のメリットと考えています。
SNSの大きな落とし穴、ブログにはないリスク
SNSとブログの最大の違いは、SNSでは運営者はあなたではないという点です。巨大企業の手のひらの上で立ち回るしかない。
リスク①:【アカウント削除・停止】
SNSの最大のリスクは、アカウントの停止・削除です。
SNSで作ったコンテンツは、比喩的に言えば、その水槽でしか生きられない魚です。別の水に移すことができません。(同じ趣旨で無料ブログも危険)
他者のプラットフォームに依存したコンテンツは非常に危険ということです。
運営者の規約や、ユーザーのトレンドが変わったら、急に広告が行き詰まる可能性があります。特に前者は予兆がなく起こる場合がほとんどです。
すると、こういう風に考える方もいらっしゃるかもしれません。
「ブログのSEO対策も同じじゃない? Googleというプラットフォームを使うという意味ではSNSと変わらないのでは?」
⇒答えはノーです。
Google検索はプラットフォームとは言えません。
もし仮に、Googleからの評価が落ちたとしても、チラシやポスティングやSNSから直接HPに誘導することはできます。SEOは、チャネル(経路)の一つに過ぎません。
ブログは、そのものがコンテンツであるという点に価値があります⇦ここが重要。
リスク②:【流行り廃れがある】
利用しているSNSがシュリンクした場合、同時に広告としての機能も果たさなくなります。
例えば、今さらmixiで集客を考えている人はいないでしょう。おそらく今も1千万以上のアカウントは残っていますが、使っている人はほとんどいません。
今後どのSNSが流行るか廃れるかは問題ではありません。どうあれ、あらゆるSNSはいずれ別のものに取って代わられます。
トレンドを見ながらその時々の最適なSNSを利用することも超重要ですが、流行り廃れに流されないようにウェブ戦略のベース基地を構える必要があります。
あらゆる点においてブログ(Webページ)は、もっともウェブ集客のベースに適した仕組みです。
「ブログから直接集客」より、「ブログに着地させる集客」
長くなってきましたが、もうすぐ終わりです。
◎ブログを活用して集客する
前者はこれまで僕が述べてきたSEO対策を指します。
しかし、すでに自分のビジネスを持っている人ならもっとも有効な戦略は、後者です。
SNSと組み合わせれば、効果は倍増します。ブログをベースに作り、SNSでさらに集客をはかりましょう。
ブログ、SNSと悩んでも1番のリスクは何もしないこと
僕が塾の集客ブログを始めた時、周りからは「今更ブログ?厳しくない」と言われました。
今でも「今からブログを始めるのは大変」と言われています。間違いなく、この先も言われ続けるでしょう。
一番ダメなのは、この言葉に惑わされて何も始めないことです。
ブログより最適のものがあればそちらをやればいいし、「うちはウェブ集客やらない代わりにチラシ配りを徹底する」というのもいいと思います。
実は、前回の記事で書いた結論とまったく変わりません。
現在は、ブログ(ウェブ)集客のコスパはあまり良くありませんが、今後重要度は増します。
今すぐに必要なくても、少しずつ種まきをしておいて損はありません。
時間・お金のリソースに合わせて、戦略を練っていきましょう。
長くなりましたが、以上です。参考になれば幸いです。
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