僕と紫帯デビュー、PMDの公式戦デビュー

紫帯に昇格して2ヶ月が経ちました。11/3(月)に横浜武道館で開催された「DEVILOCK杯」に出場し、紫帯デビューを果たしました。

8月末の全日本選手権の直後に足を痛めたり、指の関節痛がなかなか癒えず。練習メニューを変えつつ、今回の出場に漕ぎ着けることができました。

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紫帯になるとエントリーが少ない!

白・青帯では多くのカテゴリで試合が成立します。紫帯以降は軽量級でも組まれないこともしばしばあります。あるいはどちらかが年齢・体重を譲歩して成り立っている状況です。

僕もフェザーで戦えるようにしなければと思いました。マスターはフェザー級でも戦い、アダルトではライトフェザー級に落とすのもありかと思いました。

体重が少し増えた

これまでの試合は-2.0~3.0kgのアンダーで戦ってきました。ルースター級に落としたこともあります。

結局のところ、試合前に苦労するか、試合で苦労するかの違いですね。それなら64.5kgくらいまで体重を上げておくようにしたいです。

今回は最終的にはギ込み63.0kgでした。これで過去最高です。最近懸垂や筋トレをがんばっていて、食欲がついてたくさん食べるようになりました。

InBodyで調べると筋力は下がり、脂肪は増えています(笑)とはいえ、体重は武器であることに違いはありません。

スパイダーが得意なわけではないと知る

指の関節痛を避けてスパイダーはあまりやらなくなりました。ふと気づいたのですが、実は僕はスパイダーが得意だったわけではないという。いや、得意ではあるのですが、あくまでキープができるというだけで。

僕の勝ちパターンはスパイダーでエントリしてから「X」「シングルX」「モディファイドX」のいずれかでスイープを狙います。スパイダーの典型テクニックであるシザースイープやオノセスイープはできません。

だからと言ってガードを変えることではないのですが、自分は「どのガードの何が得意か」は知っておいた方がいいなと思いました。

もう一つの戦い、新作道着のチェック

前回の記事で柔術着の新ブランド「P_M,D_」の仕事をしていることを書きました。今回の大会は道着(プロトタイプ)の公式戦デビューでもありました。

無事に通過しました。一安心です。来年から公式戦でPMDを着た柔術家が増えるのが楽しみです。

DEVILOCK杯 試合解説

今回はマスター2紫帯ライトフェザー級でした。元同門で今年のIBJJFワールドマスターを制した琢磨さんが勝っている相手が2名もいるので、僕も負けられないなと思いました。3人分の過去の試合は研究してから本番に臨みました。

試合前、待機席から撮影

初戦 0-0(Ad1-0)

コンバッチ。様子を見つつ、引き込む。

スパイダーからモディファイドXへ。手前に送り出す。スイープが取れるポジションですが、まずは足を狙う。

相手に手をつかせている間にフットロックをセッティング。一度詰められて襟を持たれましたが、スイープも狙いつつ、時間をかけて草刈り→フットロック。

「これは極まった!」と感触はバッチリでしたが、極まりませんでした。外れかけたので、早めに正対に戻る。やはり試合でフットロックを極めるのは難しい。

二発目を狙うも今度はアジャストが難しい位置になる。

最後は相手も足を抱えてきて、足関の取り合いになりかけました。

僕は起きるつもりがなかったので、両足を抱えて攻撃はしないけど、攻撃を受けないポジションで試合終了を待ちました。

0-0 (Ad1-0)で辛勝。紫デビュー戦はなんとか勝つことができました。

決勝 5-0(Ad2-0)

決勝はPATO STUDIOの強豪ベリンボラー。デラヒーバ、デラヒーバアンダーからのベリンボロを起点として、バックテイクが巧みです。一本率も高い。過去の動画を見て、対策を考えていました。

先に引き込む。スパイダーを作って、一度ワンレッグXにして、あやとりのようにワンレッグX+スパイダーをセット。

スイープで2-0。

デラヒーバアンダーを攻略

これも事前に試合チェックして、北出代表に質問して対策を練っていました。デラヒーバアンダーは相手の足に手と腕を巻き付けるので強力で解除が難しい。しかし、デメリットは機動力がなくなるという点です。右足でエビをして旋回していくので、その右足を殺せばいいという。

重要なポイントは一気にまたがないことです。安易にまたぐとその後に体重を落とす場所がないので、プレッシャはかけられません。ということで完全に右足をクリアにしていく必要があります。

相手の股をストレッチして正面から削りつつ相手が嫌がった瞬間に右回るか、潜られないように一気にニースライスに行くという。2回攻撃を防いでデラフックの解除があり、落ち着いて外す。

リテンションは胸を張って対抗する

3回目の攻撃を防いで解除した瞬間に一気にニーカット。

胸で相手の足を弾き出して、そのまま押さえ込み。5-0。

アタックを続ける

ニーオンベリーを仕掛けるもアドバン止まり。相手が亀に逃げた瞬間にバックに回るも4点のポジションには至らず。最後はクローズドで試合終了。

紫帯デビュー戦で優勝!

ストライプ3本、4本の人に勝って優勝できたのは嬉しいです。順調なすべり出しと言えます。青帯の頃と変わらず、事前チェックが功を奏しました。

今回のトーナメントの3名の調査。Youtubeにピンポイントでリンクする仕様

会場で会った方々

成清さん、アダルト茶帯で勝ってる!

おそるべきマスター3。

加藤さん、また勝ってる(平常運転)

入浜さん vs 川上さん

入浜さんが途中から棒立ちになり、あれよあれよと川上さんの三角ロックに取り込まれタップアウト。古傷を痛めたそうです。抱えられて更衣室に行くときにすれ違いました。お大事に。

和田健二郎さん、マスター6でアダルト青帯3位!

たまたま僕の2つ前の試合で、アダルト青帯LF級に白髪のダンディーな方が若手と対戦していました。初戦はフットロックで一本勝ち。準決勝では負けたものの、すごかった。自分の試合が終わった後に話しかけました。あとで調べると、BEAMSの役員の方だったと知る。マスター6でアダルト青帯に出るなんてぶっ飛んでます。しかも白星を上げている。

他には、いつも試合会場でお会いする中村開さんとも話しました。この日は優勝者に敗退。「最近負けてばかりで」と言っていましたが、優勝候補とばかり当たっているので、そういうのが続くこともあるかなと思います。

試合後、家族を迎えに茨城へ

試合後に250kmの移動。幼稚園がインフル蔓延で休園になっていて、家族を金曜日に妻の実家に連れて行っていました。日付をまたいで家に到着。また明日から一日が始まります。

(↑これは中村さんに言われた言葉です)

仲間を勝たせたい

パラエストラ川崎からは僕の他に3名が出場したものの、みんな初戦敗退。帯色で見ると下手なわけではない。試合慣れと試合に勝つためのスキルがまだないと言ったところ。

同様に僕が柔術が強いわけではない。でも以前の準備(戦術、情報収集)で勝っているので、こずるく勝てる方法を伝授したいと思いました。

紫帯になってもコツコツがんばります

次の試合は関東柔術選手権かな? 来年は忙しくなるので出られるうちに出ておきます。

それでは、また。

この記事を書いた人

マーケティング職人。サービスを世に広めるのが得意。
元イスラエル兵。26ヶ国をゆるーく旅してきました。
公式プロフィールはこちらから。

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