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共同経営すると失敗する理由【おすすめしないがメリットはある】

2021年7月22日

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共同経営を検討する人

一人で事業を立ち上げるのは不安だな。かといって共同経営は失敗するともよく聞く。実際どうなんだろう?

こんにちは、ノブトウです。これまで共同経営を3回経験して、共同経営についてよく相談を受けます。

先日もこんな感じで。

ここにも書いているとおり、僕は共同経営で成功はしていません。うまくいったケースもありますが、失敗の方が多いです。

共同経営を考えている人には反面教師になるのでは?と思い、今回の記事を書きました。

共同経営が失敗する理由はお金に現れる

結論から言うと、共同経営がうまくいかない理由は、お金に関する取り決めが甘いからです。

「ビジョンや方向性ではないの?」と疑問に思う人もいるかと思います。

確かにそうなんですが、意識の差は100%お金の問題に現れます。

これから誰かとビジネスを始める人は、相手の言葉ではなく、お金を指標に相手のビジネス感覚を推測しましょう。

具体的に話します。

上記の通りです。一つずつ書きます。

揉めるポイント①報酬

「貢献に応じてお金を配分しよう」とはいうものの、貢献を数字で測るのってめちゃくちゃ難しい。

たとえば営業施策やSEOのマーケ施策は、手を動かして最低3ヶ月ほどしてから効果が出てきます。その月内で成果を測ることはできないし、Googleアルゴリズムや世間のトレンドが変わって、成果に結びついたり結びつかなかったりします。

ほかにも、片方が営業のみをやる、他方がコンテンツ開発をやる、というふうに分業制だと、どちらがどれだけ貢献できているかはわかりませんよね。

まあそもそも同じ得意分野・スキルの人同士は一緒にやろうとはなりません。得意分野が違うから一緒に組むわけです。

それを数字に換算するのは難しい。結局、何時間一緒に働いたかというような話で落ち着きます。良くも悪くも。

揉めるポイント②販売促進費

販売促進費には多数の項目がありますが、揉めがちなのは営業コスト、広告費です。

なぜなら、営業コスト、広告費というのはどれだけ新規顧客を取っていくかの戦略に関わります。

最初期はお客さんがいないのでどんどんかけようということになりますが、顧客がついてくると、「新規獲得のコストよりも既存顧客の満足度を上げるサポートや開発にお金を投じよう」という議論が起こります。

アクセルベタ踏みで拡大戦略を進めるのか着実な成長を積むのか、それは販売促進費(広告費含む)に現れます。

揉めるポイント③値付け

これも上記と同じです。きちんと話し合いをしておけばいいのですが、サービス初期段階はとにかく売上を作るのに必死でお互いに文句を言うことは少ないです。

揉めるのは顧客が増えて安定したきた頃。

一方が「既存顧客に嫌がられるのを避けるために料金を据え置きたい」と主張し、他方は「開発・販促にお金をかけたいから値上げしよう」と言う。これ、判断が難しいですよね。「値付けは経営」と言われるくらい難しく、長期の事業戦略に関わってくるものなので、よく揉めます。

この記事の最初の方に

意識の差は100%お金の問題に現れます

と言ったのはこういう事情があるからです。

僕の実体験:共同経営での失敗

僕の経験談を話します。これまで3回共同経営をしました。

岡山の学習塾での共同経営

地元・岡山で学習塾を共同経営していた時の話。相棒は10歳年上でしたが、経営判断、特に売上増加の施策については僕が判断することが多かったです。

揉めたのは、広告費と授業料(値付け)です。僕は広告費を使いつつ高単価にして高校部をブランディング化していく戦略。一方、相棒は地元の小中学生を集めて口コミ中心に安定的な経営を目指すというもの。

衝突することが増えたり、経費をどんどんかけたい僕にストップをかける。どちらが正解とも言えません。

結局僕は一緒にやるのは無理だと思い、去ることにしました。

相棒はもうそこにはいなかった

2011年3月、僕は仕事を辞め、その後海外で暮らしました。

1年半ほど経った頃、たまたま店舗の前を通り掛かったら、なんと選挙事務所になっていました。僕がいた時の事務の女の子に連絡を取ると、資金が回らなくなり潰れたと。それ以来、共同経営者とは一度も連絡を取っていません。

一緒にやっていれば生徒たちには迷惑をかけることにはならなかっただろうなと思いつつも、結局方向性が変わっていったのでどうあれうまくいかなかったのだと思いました。

このほかにもいくつも同じ失敗をしていますが、またどこかで書きます。

共同経営にはこりごりと思いつつ、懲りてはいません笑

そもそも共同経営がうまくいくわけがない

経営者というのは我が強い人が多いですよね。自分でやりたいことがある、他人のルールに縛られたくない人が経営をするので、そういう人がタッグを組むとやはり衝突するのは当然です。

有名企業の共同経営物語はアテにならない

世界的企業には二人の共同創業者というケースはよくあります。


Appleのスティーブ・ジョブズとウォズニアック

Facebookのマーク・ザッカーバーグとエドゥアルド・サベリン

Googleのラリー・ペイジとセルゲイ・ブリン

古いところだと、hp(ヒューレットパッカード)のデビッド・パッカード、ウィリアム・ヒューレットなど。

でも、彼らは例外中の例外です。二人だとうまくいくと考えて共同経営にするのはやめた方がいいです。

天才×天才みたいな人が作ったサービスだし、彼らの多くも最終的には袂を分かっていますから。

映画『ソーシャル・ネットワーク』では、Facebook設立からサベリンがザッカーバーグに法的措置をとるまでの、二人の関係が描かれています。壮絶です。実在の人物が描かれているのでリアリティもすごい。


 

共同経営のメリットデメリット

共同経営はあまりおすすめしませんが、いったんここでメリットとデメリットをまとめます。

デメリット

  • 上記の通り、事業が大きくなってくると、方向性の違いなどが出てきます。
  • 意思決定が遅くなります。
  • 個人経営と比べて自由度が少なくなります。

メリット

  • リソースをシェアできる
  • うまくいかない間も支え合えるし、孤独は避けられる
  • 怠けない

独立すると、意外と最初は暇なんですよ。怠けようと思ったら怠けられます。

で、手を動かしていくと、やることの多さや困難に絶望します。そういう人には誰かと一緒に経営するのもありかもしれません。

それでも共同経営でやりたいという人へのアドバイス

というわけで、失敗するかもしれないけど共同経営をやろうと思う人へのアドバイスを。

コツ1:別れる時期を見つけておく

いつかは別れが来ます。それは時期かもしれないし、数字かもしれません。どういう状況になったら一人でもやっていくというのを想定しておくことをおすすめします。

コツ2:権限は5:5にしない

お金の配分、決定権について、2等分はダメです。1票どうしで票が割れたら判断ができなくなります。
必ず迷ったらどちらかを優先させましょう。そのためには事業を始めるときには出資の割合も片方が多めにしておく必要があります。

いつかは共同経営は終わる

長期的に共同経営を成功させなくてよくて、お互いのメリットがつづく限りでいいのです。一人で経営していてはなし得ないことを二人、三人で乗り越えて、その後は離れるも自由です。

個人的には長期的な共同経営をお勧めしないですが、上記の条件や短期・中期的にはありです。
一緒にビジョンを持つ仲間と仕事をしていると乗り越えられることも多いです。

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