店舗型ビジネスを経営している人から、「ブログ集客をやるべきですか?」というご質問をよく受けます。
特にこういう方にはおすすめです。
- 駅前、商用地でない場所に店舗がある
- チラシ、情報誌の反響が少ない店舗
- 安定的に集客がしたい
今回は、ブログ集客を始めるか検討すべきポイントについて説明します。
・20代の頃に店舗型ビジネス(学習塾)を経営。
・古巣塾のブログ設計・ブログ集客を一から設計。個人塾が生き残っていない激選区でブログだけで集客しています。そのほか予備校のサイトでディレクションを担当しています。予備校は問合せ月25件ほど。
・教育系ITベンチャーでマーケティングを担当しています。業務で毎日20~50の塾サイト・ブログを閲覧しています。僕ほど塾のHPを見ている人はいないのではないかと。
無店舗型ビジネスは? これは当然ブログ(ウェブ)集客するべきですね。問答無用です。
ブログをやるべきか迷った時に考えるポイント7つ
ウェブマーケティング、特にSEO(検索上位表示)メインで安定的に集客するには、これから紹介する基準を参考にしてください。
以下の7つの項目でYesが3つ以上当てはまるなら、ブログ(ウェブ)マーケティングに力を入れるべきです。
- (1)広い地域からお客を集めたい
- (2)ニーズの高い専門性・独自性を持っている
- (3)金はないが時間はある
- (4)ウェブに詳しい(ないけど学ぶ気力がある)
- (5)中長期でサービス提供・商品提供ができるビジネス
- (6)チラシ配りをやりたくない
- (7)読者視点でものを考えられる
上記のポイントを一つずつ深掘りします。
【(1)広く集める・(2)専門性がある】
地域に絞って見込み客を集めるなら、ウェブに力入れるよりは口コミを引き出す施策を打ったり、内装・看板に力を入れるほうがいいでしょう。
逆に広い地域から集めるとなると、費用が一気に増えます。半径3km範囲から集める場合と、半径10kmで集める場合、チラシの枚数は10倍になりますよね。
ウェブなら手間も費用も同じです。
多くの顧客は「近所にあるから」という理由でお店を選びます。代替性のあるお店であれば、顧客はわざわざ遠くのお店に通う必要がありません。もしあなたのビジネスに専門性があり、ニーズが高いものならウェブで広めていくほうがいいでしょう。(SEO上でも有利)
【(3)ブログ集客は時間かかります】
経験されている方はこの意見に納得いただけると思いますが、リスティング(=検索連動の広告)を使わずに読者数を増やし、さらにそこから問い合わせにつなげるのはマジでしんどいです。
個性・文才がある人を除けば、ウェブ集客では小さな積み上げを継続し、更新頻度をあげていくしかありません。思った以上に時間がかかるし、その時間があれば顧客対応するほうがいいとも言えます。
≫お金はかかりますが、時間リスクを考えると、以下も検討すべきです。
- リスティングかける(時間より金を使うべき)
- デザイナーに高品質なHP、LPを発注する
*この場合はブログ(投稿記事ページ)は必須ではありません。
【(4)ウェブに詳しい(学ぶ気力がある)】
自分でブログ集客やるなら、ウェブの知識について学ぶ必要が出てきます。
なぜなら、HPだけの運用ならウェブ屋さんにお願いできますが、ブログは日々の改善が必要になるのです。きちんと集客につなげるならウェブの知識は必要です。
⇒「テンプレベースで、その範囲なら自己解決できる。それ以上のカスタマイズは外注」のレベルですと、100~150時間くらいが目安ですかね。
僕は勉強初めて50時間未満の状態で塾サイトを作りましたが、いちいちHTML/CSSやPHP(言語)でつまずいて、効率は悪かったです。
*まずは無料ブログで始めるのもありですが、長期的な観点でいくと、フルでHTMLで書くかWordPress頑張りましょう。
【(5)チラシの効果が少ない、リードナーチャリング】
一部のビジネスセミナーを批判する意図はありませんが、『ウェブ(ブログ含む)vsチラシ』という構図は古いですよね。
ユーザー行動:「チラシを見てからウェブを見る」。チラシ見て即電話で問い合わせはほとんどありません。
情報の受け皿や、自塾の色や考え方を理解して入塾してもらうためのツールとしてウェブページがあるので、それを補強できるならブログやるべきです。
参考URL:『「ナーチャリング」とは?見込み客を【顧客】に育てる方法』
【(6)チラシ配りをしたくない】
路上でのチラシって意外と効果的です。だからいまだに街中にはアルバイトさんがこつこつチラシを配っています。
私見ですが、チラシ配りとブログどちらか選べと言われたら、ブログこつこつ書くよりチラシ配りを選びますよ!
集客のチャネルは多いに越したことはありませんが、どうしてもチラシ配りをやりたくないならブログをやったほうがいいでしょう。
ほかに有効なチャネルを持っているなら、ブログはやらなくてもいいくらいです。
【(7)読者視点でものを考えられる】
偉そうに聞こえるかもしれませんが・・・8割以上のビジネスオーナーのブログは『誰得日記』になっているケースがほとんど。(斬り捨て御免)
読者の視点に立った内容を書けるかどうかは客観的に判断する必要があります。
⇒これはGoogleアナリティクスでPV数・滞在時間、検索順位を見ましょう。改善できなら諦めてください。
(よく数値で決めましょうというと、『読者に響くかは数値化できない』とおっしゃる方がいて、そりゃそうなんですけど、どこかで損切りラインは決める必要があります)
ウェブ技術や、SEOの知識は時間かければなんとかなります。しかし、勉強だけで上達しにくいのが、セールスライティングです。
ビジネスブログなのに店長のプライベート満載だったり、プロとして専門的な内容が書けないならブログやらないほうがいいです。
結論だけの業務報告はいりません。あなたの顧客のAさん、スタッフBさんの話が唐突で出てきても一見さんはまったく興味がわきません。
誰のため? どう役に立つ? 自分で気づける目があるかは重要。
上記7つを参考にして、ブログを始めるかの判断していただけたらと思います。
ブログ集客は思ったよりも大変
結構重めの話になっています。しつこくて大変恐縮ですが、ブログ集客は忍耐が必要です。
状況を鑑みて、ブログやらない・リスティングや集客サイトに任せるなど判断してください。
先ほどあげた「(7)読者視点でものを考えられる」に当てはまる人は絶対ブログ集客やるべきですね。
ほかの足りない部分はお金と時間かければなんとかなります。(7)が欠如している人にはブログでの集客は厳しいし、厳しいことすら気づけないからです。
ライティングには、書き手の生き方、読者への配慮・読者楽しませる姿勢といった総合力が大きく影響します。
足りていない部分を、指導の知識やウェブのテクニックあるいは合格実績などでカバーはできますが、割に合うかはわかりません。
今回の記事は以上です。
だいぶ長くなってしまいましたが・・・実は次回に続きます(謝)。
次回はターゲットについて、より具体的な内容を書きます。
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