前回のブログに原尞氏の『そして夜は甦る』を引用しました。
2011年あたりに一度新作発表の誤報が流れたが、それ以来ずっと音沙汰なかったのでもう引退されたのかなと思っていました。
ブログにamazonへのリンクを貼ろうと検索をかけたら、『それまでの明日』というタイトルの本を見つける。ファンには知られていることだが原尞氏の著作はすべて7文字。
期待に胸を踊らせリンクをポチッと押してみたところ……3/1発売予定とある。
著者欄には「原りょう」のお名前が。*尞は変換されない場合がある。
震えました。
すでに正月の新聞で早川書房の広告があったそう。知りませんでした。
そして、3/1(金)に刊行記念イベント@神田で行われるそうです。
「原尞講演会 沢崎と私の30年」
『それまでの明日』刊行記念 「原講演会 沢崎と私の30年」のご案内14年ぶりに私立探偵・沢崎シリーズの最新作『それまでの明日』(3月1日発売)を上梓する、伝説の直木賞作家
何としてもいかなくては!
すぐに会社に3/2(金)を半休にする連絡を入れました。
僕が勤める会社からは30分の距離なので終業後でも間に合いそうですが、念のため。とはいえ、前日に新作が発売されるので1日休みにして新作を読んでもいいかなぁと思ったり。
つづいて早川書房の応募ページからに「どうしても参加したいんです!」と熱い思いを書いてメールで応募しました。当選することを祈るばかり。
原尞作品との出会い
僕が小説にはまったのは2004年8月。それまで一冊もまともに小説を読んだことがありませんでした。
ミステリを中心に小説を読み漁って、ある日ガイド本を書いました。たしか2005年の夏ごろだと思います。
とにかく面白い傑作小説70冊 (KAWADE夢文庫) 文庫 – 2004/9/16
この本に『カブキの日』、『吉里吉里人』、『檻』などの小説が取り上げられていて、どんどん読み進めていました。その一つに『そして夜は甦る』もありました。
そして僕は出会ってしまった
2006年1月8日。
その日は仕事で大阪にいました。帰りに大阪駅の紀伊国屋に入って本を眺めていたところ『そして夜は甦る』が目に止まりました。
「あのガイド本に載っていた本だな」
さっそく購入。帰りの電車で読み始める。あまりに没頭して最寄りの駅を通り越しました。
時間の感覚が失せ、僕は80年代の新宿にワープしました。読み終わって全身が熱くなっているのがわかります。
みなさんも何度かそういう経験をしたことがあると思います。
資格試験の前に読んでなくてよかったなと思います。前日に読んでいたら受かっていなかったことでしょう。
これまで千冊以上の小説を読んできましたが、国内小説でもっとも好きなのが『そして夜は甦る』です。これを読んで人生が変わったと言っても過言ではありません。
どんな話かはまたご紹介したいと思います。原尞氏の新作が読めるなんて……大興奮です。
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