ブロガーのノブです。
本田直之さんの書籍では、6冊目のレビューになります。
個人的には、本田さんの著書の中で本書が一番刺さりました。
この本を手に取ったのは5年前ですが、この通りに動いて仕事が来るようになりました。
より詳しくいうと、「ノブという面白い奴がいる」という噂話などで紹介を受けることが増えました。
本書のサブタイトルは、
『どんな時代でも、選ばれ続ける人になる39の法則』。
時代を問わず他者から選ばれる=いつでも仕事を頼まれる人になる、ということです。
この本は単純明快。実力(中身)を高める、見せ方を工夫する、内外の接続を有機的にするノウハウが書かれた本です。
何事もまずは真似てみることからスタートするというのは大切ですね。すぐ実践できる内容が多いです。
本書を読むべき人
- 個人の名前で仕事を取りたい人
- 副業を始めたばかりでお客さんの集め方に困っている人
- 実力あるのにちゃんと他者に伝わってなくて損している人
本田直之さんってどんな人
レバレッジコンサルティング株式会社のCEO。
ハワイ、日本でデュアルライフをしている起業家です。
代表著書に『ノマドライフ』、『レバレッジリーディング』など。
パーソナルマーケティングとは
personal……個人の
個人のマーケティング? どういうことでしょう?
本田さんの定義
自分の見せ方だけではなく、経験やスキルをどう考えるか、から、それらを世の中にどう伝えて行くか。そして、つくったパーソナルブランドを維持して行くためにはどのようなことをすればいいのかということまで、一連の過程にまとめて体系化したもの
パーソナルマーケティングの目的(P5)
「自分を商品としてとらえる視点を持つ」こと。
本田さんは過去の会社経営において、方向性・独自性を明確化自社をどういうメディアに取り上げてもらうかを考えたと言います。
そこであることに気づきます。
「そうだ、個人の場合にも同じように、これまでやってきたマーケティングのロジックを応用すればいいのだと」
自分を商品としてとらえることで、
- 「客観的に見た自分の強みは何か?」
- 「それは誰の役に立つのか?」
について、考える必要が出てきます。
なるほどと思いますよね。
パーソナルマーケティングは失敗から生まれた
前書き:デビュー前
本書は本田さんが作家としてデビューする前の話から始まります。
カリスマ編集者との面談にこぎ着けた本田さんは自分をアピールしましたが、「あなたの面白さが分からない」と冷たくあしらわれ、結局編集者会議にすらあげてもらえないという始末。
累計300万部を超えている本田さんでもデビュー前は順調とは言えない出発だったようです。
自分を売り込みことにのみ意識が向いていて、「自分が書いた本をなぜみんなが読まなければいけないか」という点に気づかなかったという。
そこで、本田さんは考え方を改めます。
その後ベストセラーを量産し、他のビジネスマンの出版のプロデュースを行うようになります。
本書が目指すところ(P13-14)
個人サバイバルの時代
ひと昔前までは名のある会社に所属していれば、それだけでブランドを保てました。
しかし、現在ではその効果はもうほとんどないといっていいでしょう。
たとえば30年前からつい数年前まで、大学生の就職先希望ランキングの上位といえば、銀行系でした。いまではぐんと順位を下げています。リストラの風も吹いています。上場企業に就職すればとりあえずOKではなくなってきています。所属する企業・部署の価値が自分の価値の基準にはならなくなっています。
これからは自分で自分をブランディング化して、その時々で個人の力で仕事を取っていかなくてはなりません。
ちなみに、自分ごとでいうと、僕は30歳になるまで就職したことがなく、自分の名前で仕事を取っていたし、会社員である現在も所属する会社の力は借りずにやっています。今後はより自分を高めていきたいです。
いまのところは飲み会等で知り合った方からどこかの段階で仕事を依頼されるケースが多いのですが、あくまで人間関係と僕のユニークさで仕事をいただきます。僕がやっているサービスについてもブランディング化していきたいですね。
無名だった個人でも勝ち上がれる時代
「個人サバイバルの時代」は、「無名の個人の時代」でもあります。
確かに厳しい時代ではありますが、無名の個人にとっては、またとないチャンスの到来です。
個人的にはここは刺さりました。学歴もなく職歴も大したことがない僕でも、これまで企業の看板に支えられていた優秀な人たちとも十分に闘えるのではないかと思いました。
パーソナルマーケティングを成功させる3つのポイント
- 自分の強みをはっきりさせること
- 「それは誰の役に立つのか」を徹底的に考えること
- 様々な要素を体系立てて組み立てること
パーソナルマーケティングができる人とできない人で大きな差がつきますね。
そこで、この両者についてご紹介します。
パーソナルマーケティングの差(P41)
うまくいっていない人のアウトプット
プロフィール、経歴そのままにアウトプットを行う。
よくあるミスの具体例として、外科医Aさんの例が挙げられています。彼は外科医として業界では有名。自分の知る最新の医療技術と症例を書いた場合、どうなるか?
同業者には売れるでしょうが、広く一般の人に読まれることはありませんよね。(専門書として出すなら問題ないですが)
ここで欠けているのは、「誰の役に立つか」という視点。
誰に向けて書くかをきちんと定めないとミスマッチが起こります。
次にうまくいっている人のアウトプット
うまくいっている人
先ほどの項目に、以下の三つが加わっていますね。
- ニーズ・・・誰に役に立つか?
- ロジック・・・全体のつじつまがあっているか?再現性はあるか?
- オリジナリティ・・・差別化されているか?
これらをリンクさせた上でコンテンツに落とし込む、というプロセスが大切だと本田さんは主張します。
本書に登場する法則(ノウハウ)
「法則01〜39」でそれぞれのポイントが解説されています。
各項目の最後のページにはWORK(練習)がついています。
気になった法則を三つほど挙げてみます。
「法則05:会社のブランドに頼らない」
この項目では、
「名刺を渡してはいけない」、「自分の会社名を言ってはいけない」という前提で自己紹介文を作って見ましょう。
という実験を提案しています。
実際に、ノブはこれを参考にして、本ブログのプロフィールページを作りました。ご参考になれば幸いです。
いま仕事以外で使う名刺を作っています。
「法則13:モデルを決め、その人と自分を比較する」
これは「法則17:うまくいっている人のやり方を真似る」と同じ趣旨ですが、
- この人のようになりたいという人がいれば、その人がいまの存在までどうやって登り詰めたのかを分析して見る。
- 「その人にあって自分にないもの」↔︎「その人になくて自分にあるもの」
『法則29:セルフメディアを持つ』
「良いものを作ったのだから、あとはだれかが気づくだろう」というプロダクトアウトなやり方ではうまくいきません。みんなあなたに興味がないし、そうでなくても情報過多な日常で見つけてもらうことすら困難です。
自分から発信していくしかありません。
幸いインターネットの普及、SNS・スマホの普及で誰もが自分から発信できるようになりました。20年前はマスメディアだけでしたし、その前(近代?)になると政府が許可したものしか発信できませんでした。
21世紀のこの時代にこれを持たない手はありません。個人でも十分闘える時代になりました。
まとめ
これまで固定化されていた勝ち組・負け組が崩れていく時代です。
無名の個人でも闘える時代となりました。
そのためには、
- 誰の役に立てるか
- 自分の強みを活かせているか
この発想からスタートする必要があります。
いいもの・サービスの基準を相手目線に移す必要があります。
「これだけいいものを作っているのだから売れるだろう」というプロダクトアウトでは闘っていけません。
もちろん、まずは中身を磨くことが大切です。そしてブランディング化していく、また状況・時期に合わせてリブランディングしていく。
並大抵のことではありませんが、時代はこちらの味方です。
最後まで読んでいただきありがとうございます。おそらくこういう記事に興味があるという方は、意識が高い方だと思います。
皆さんが個人の力を高めるために工夫・努力していることを教えていただけたら嬉しいです。
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