『レバレッジ時間術』本田直之 時間を再投資するタイムマネジメント

書評・読書の実践

ブロガーのノブです。

本田直之さんの本では三冊目の書評です。本田さんの書評を全部書いて、まとめ記事にしたいなと思っていました。

本田さんの本のテクニックに加えて、さらにチェックツールをこのブログで公開することで読者の方々により本田さんの本が読まれるのではないかと思っています。いつかこのブログがご本人の目に留まり、お会いできるのではないかなと(妄想)。

さて、今回ご紹介するのは『レバレッジ時間術』です。

僕が初めて手にとったレバレッジシリーズの本です。この本を知ったきっかけは鹿田尚樹さんの『大切なことはすべて記録しなさい』でした。2011年。実際に手に取ったのは2014年。あー、あの3年間は勿体なかった。この本を実践したら6年できる成果をあげていたことでしょう。でも過ぎた時間は取り戻せません。。。

東京読書Cafe(11/21開催)に初めて参加した時に持参した本です。
≫過去記事:『東京Cafe読書会に参加。正直もっと早く参加すればよかったと後悔。東京Cafe読書会に参加。正直もっと早く参加すればよかったと後悔。

どんな本?(ざっくり)

時間にレバレッジをかける、時間の投資とは?

(本書P32)
「レバレッジ」という言葉は、本来は「てこの原理」を意味しています。「てこ」を使えば少ない力で大きなモノを動かすことができます。これを時間に当てはめれば、少ない時間で大きな効果をあげることができます。これを時間に当てはまれば、少ない時間で大きな効果をあげることが「時間にレバレッジをかける」ということになります。
時間は貯めることはできませんが、増やすことは可能です。時間を使って時間を増やす。「時間を投資する」ことによって、「時間資産」を作ることができるのです。

のちほどご紹介する、時間割、仕組み化などを用いて、やるべきことをメカニカルにこなし、浮いた時間でさらに自己への投資を行い、そこで生まれた時間をさらに投資(再投資)していくというものです。

聞いてるだけでおーーとなりませんか? この本に出会って4年が経ちますが、参考に実行を重ねることで僕の人生は随分と好転しました。スピーディーになったというよりは、周りのスピーディーな人と苦なく合わせられるようになりました。

どんな人向け?

本書の本文1ページ目に書かれています。

(P11)
◇いつも「忙しい忙しい」と言っている人
◇いつも「いっぱいいっぱい」の人
◇一生延命やっているのに成果が上がらない人
◇コツコツやることができない人
◇面倒くさがりの人
◇怠けぐせのある人
◇物事が続かない人
この本を読んでいただきたいのは、このような人です。

おそらく多くの人に当てはまるかと思います。

僕自身いまも忙しいというときが多いですが、仕組み化

著者・本田直之さんについて

レバレッジコンサルティング株式会社代表取締役
第ベストセラー『レバレッジリーディング』を筆頭に、「レバレッジ」シリーズ(10冊)が累計250万部売れています。『レバレッジ人脈術』、『レバレッジ勉強』などのレバレッジシリーズが有名で、『ノマドライフ』、『モバイルボヘミアン』など場所と時間にとらわれずに働く生き方の指南書を多く執筆されています。

ハワイと東京を行き来し、5,6年前からはヨーロッパにも活動を広げているそうです。

以前書いた『レバレッジリーディング』の書評
≫『読書が行動につながらない3つの理由『レバレッジ・リーディング』本田直之読書が行動につながらない3つの理由『レバレッジ・リーディング』本田直之
『ノマドライフ』の書評
≫『ノマドの聖典・本田直之『ノマドライフ』を読んでノマドの意味を再考ノマドの聖典・本田直之『ノマドライフ』を読んでノマドの意味を再考

さて、本編に入りましょう。

0. プロローグ

プロローグでは「忙しい=カッコいい」からの脱却を解いています。

まずは時間の投資の大切さを知る準備。何のために時間を確保していくかということが書かれています。

かつてはどれだけの時間働くかが「労働」の基準に置かれていました。
一昔前は課長が壁際に座り、社員は横並びに座っているというのがよくある会社の光景でした。課長の役目は社員が怠けないように見張るというものでした。

時代は変わり、現在は時間ではなく「成果」に対して賃金を払うという仕組みに変わりつつあります。正社員の時短出勤、フレックス制、インセンティブなど、流れとしては社員の時間を拘束して仕事をやらせるではなく、自発性を育てて成果物を生み出させるというもの。

そうなると、いかに短時間で最大成果を出せるかがビジネスマンに必要なスキルになります。時間をマネジメントして仕事もプライベートも充実させよう、そういうコンセプトで書かれた本です。

第1章 時間を投資するとは?

時間を投資するとは

(P33)
その核は、「仕組み」をつくるために時間を使うということです。
短時間で効率的に同じだけの成果を上げるための仕組みをつくるために、10時間なり15時間なり考えたり、方策を練ったりするわけです。

ふむふむ。それではその仕組みとは? という疑問が湧いて来ますね。それがこの後の数章で語られます。

ルーチンワークの処理などが具体例として紹介されています。

(P37)重要なことは、やりたいこと・やるべきことのための時間を、あらかじめスケジュールから「天引き」してしまうことです。

そのほか、増やした時間を再投資する再現性を持たせる、ことの心がけについて強調されています。

せっかく頭を使って仕組みを使っても、一回限りのテクニックだと意味がありません。なんども使えるものでなくてはなりません。さらに時間を投資して浮いた時間を使ってさらなる時間投資を重ねて、雪だるま式(複利的)に時間を増やして成果にコミットしていくのです。

僕の身近にいる仕組み化のプロ

僕の身近な人を紹介します。システムエンジニアのSさんは凄腕のエンジニアなのですが、本人曰く「超めんどくさがり屋」です。めんどくさがり屋がゆえに、最小の努力で成果を出す
いかにラクに済ませるか、何度も同じ工程を手作業しなくていいように、論理の組み方を。その場限りのプロダクトは作らない。

本書にも述べられていますが、めんどくさがり屋の人の方がうまい方法を見つけ出すのかもしれません。ストイックが取り柄の人は自分の体力と時間を削ってやるわけですが、それでは再現性がありませんよね。

第2章 成果はスケジューリングで決まる

「俯瞰逆算スケジュール」

ポイント
1. スケジュールにはアクティブとパッシブの二つがある。
2. ゴールとそれにかかる過程を見積もる
3. カレンダーを使って、まずはアクティブスケジュールをブロック(時間確保)する。

「時間割」

ポイント
1. 時間家計簿で現在の自分の時間の使い方をチェックして、数値化・カテゴリー分けする
2. インプットの時間をまず天引きする
3. いつ何をするかを習慣化して優先事項へ集中する

「タスクリスト」

ポイント
1. 「ToDoリスト」と「タスクリスト」は異なる
2. 俯瞰逆算して必要なことをやる。
3. 優先順位はつけない(優先順位の低いものはそもそも書かない)

の三つのツールが紹介されています。実例とともに紹介されているので、ぜひ本書を参照ください。

僕も使っているチェックリスト

4年ほど前から物事を習慣化するためのチェックシートを作っています。

チェックリストを見る時間になると、スマホのアラームが鳴るので天気する作業を行います。機械的に行うというのがコツです。

この他には、個人の「事業計画」をなぜ持たないのか?という項目にはハッとしました。会社だと、予算、期間、中間目標などを月次単位で見積もるのに、自分個人にはそういうものは作らない。これはぜひ実践したいです。

第3章以降 仕組み化するにあたっての心構え

3章以降は以下のタイトル。

第3章「仕組み化・パターン化の絶大な効果」
第4章「Doing More with Less」の哲学
第5章「時間密度を高める『チリツモ』技術」
エピローグ「人生という時間投資」

細々したテクニックから心構え、他人との距離の置き方、他人への仕事の任せ方などがかかれてあります。

Doing More with Less

本田さんはこの後に出版する本でも考え方をよく強調します。

(P146)
モットーは「Doing More with Less」
私には「Doing More with Less」というモットーがあります。日本語に訳せば「少ない労力でより多くの成果を」という意味です。この本のテーマである「時間にレバレッジをかける」という発想の根本にあるのも、この「Doing More with Less」の精神です。

効率化するにはドラスティックな発想が必要です。やらなくていいことの見極め、やるべきことは仕組み化する。

ドラッカーの『まったくするべきではないことを能率的にする。これほどむだなことはない』という名言が有名ですが、効率化、省略化の両方が必要ですね。

まとめ

この本は超オススメです。これによって僕の仕事の幅が広がったと言っても過言ではありません。
具体的にはリスト化、チャックシートを作り、日々の雑事を仕組み化をしています。まだ業務内容の仕組み化まで完全にできていませんが、それでも日々できることは着実に広がっています。
この本をどう実践いるかの事例をまた別の記事でご紹介したいと思います。

真面目にやるだけではダメなんですよね。最小の努力で最大の成果を生む、日々心がけていきたいです。

それではまた。

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