ノマドの聖典・本田直之『ノマドライフ』を読んでノマドの意味を再考

書評・読書の実践

ノマドワーカーにあこがれるノブトウです。現在着々とノマドライフに向けて準備をしています。

僕が海外から帰国した2012年くらいから耳にするようになった「ノマド」という言葉。

「意識高い系」という言葉の流行とともに、揶揄の対象になっているように思えます。

本書『ノマドライフ』は2012年3月は発刊されました。僕が読んだのは2014年のことです。

実は僕自身が意識高い系っぽい生活をしていた

当時僕は大阪市京橋に住んでいましたが、オフィスと家は徒歩4分。時間に融通のきく仕事でもあったので、カフェで数学の原稿を、家で数学を解いたり集客の施策を練ったりしていました。

カフェで仕事をする意識高い系の話が出て、「形は違えど俺も同じじゃん。。。」と思っていました。そんな時に読んで影響を受けた本です。

本田直之ってどんな人?

公式プロフィール

レバレッジコンサルティング株式会社代表取締役社長
日米のベンチャー企業への投資事業を行うと同時に、少ない労力で多くの成果をあげるためのレバレッジマネジメントのアドバイスを行う。日米ベンチャー企業8社の取締役・顧問を兼務。
ハワイ、東京に拠点を構え、年の5ヶ月をハワイ、3ヶ月を東京、2ヶ月を日本の地域、2ヶ月をヨーロッパを中心にオセアニア・アジア等の国々を旅しながら、仕事と遊びの垣根のないライフスタイルを送る。
毎日のように屋台・B級から三ツ星レストランまでの食を極め、サーフィンやトライアスロンを楽しむ生活をしている。これまで訪れた国は55ヶ国を超える。

アミューズオフィシャルサイトより引用

まさに自由人、という生き方。しかも会社も経営している。カッコいいですね。憧れます。

最近顔を出すようになりましたが、以前は顔出ししなかったはず、多分。(見た目もワイルドな方だった)

ノウハウ本・レバレッジシリーズで有名

本田さんは作家でもあります。

この本には著作累計200万部と書かれているが、すでに300万部は超えていると思います。

僕は『レバレッジ時間術』と『レバレッジリーディング』(読書法・実行術)という本に多大な影響を受けました。他にもたくさんありますが、個人的には時間術が一番好きです。

(本記事の下部にリンク載せています)

「ノマドワーカー=スタバでドヤ顔してMac広げている人」という誤解

Wikipediaでノマドワーカーと調べると、こんな記述が見つかります。

ノマドワーカーは、ノートパソコン、スマートフォン、タブレット端末などを使い、Wi-Fi環境のある喫茶店など、通常のオフィス以外のさまざまな場所で仕事をする人を指す日本語の表現。 また、そのような働き方を、「ノマドワーク」という。

Wikipediaより引用

これだけ読むとこんなイメージが思い浮かびますね。

カフェ(多分スタバ)で、

ラフな格好をして

アップル製品で

PCを持っている

そんなイメージ。

僕もそういう人をノマドと捉えていましたが、本書を読んで本質は全然違うなと思いました。

本田直之氏の「ノマド」の定義

本書のサブタイトルは、

『好きな場所に住んで自由に働くために、やっておくべきこと』

です。

ノマドというのは単なる「場所にとらわれない働き方」ではない、とも考えています。
仕事と遊びの垣根のない世界中どこでも収入を得られるノマドビジネスを構築し、2カ所以上を移動しながら、快適な場所で生活と仕事をすることで、クリエイティビティや効率性、思考の柔軟性が向上し、それがいいスパイラルになるライフスタイル。
これが私にとっての「ノマドライフ」です。

(本書より。*太字、赤数字は引用者)

ポイント

●単に場所にとらわれないだけではない

「オフィスを持てないからカフェでする」というのも消極的には場所に捉われていると言えます。

●仕事と遊びに垣根がない

●どこでも得られる収入

所属組織に自分の生活資金を全て握られていては自由に生きることはできません。

●快適な場所で生活と仕事

自分の生き方・働き方が主体的かどうかだと思います。別にスタバだろうがオフィスだろうが家だろうが関係ないはず。

真似したいと思ったところ

働き方について従来のモデルに縛られない

いったん「常識」をリセットし、新しいモデルを選択する思考の柔軟性を持つ

同じ組織に所属・ライフスタイルをつづけて現在の収入を上げていくことに縛られてはいけないと著者は説きます。

もちろん会社員でもいい。自身で裁量の持てる働き方が必要です。

ノマドライフまでの6つのフェーズ(P48にまとめ)

いずれにせよ大切なのは、段階を追って準備をしていくこと。長期的視点をもち、今のフェーズにふさわしい行動をすべきだということです。

詳細は本書を読んでもらいたいのですが、いきなり自由な・主体的な生き方はできません。

「やりたいことがあるなら今すぐ飛び込め」と説く自称自由人は多いですが、本田氏は長期的な計画と現在の自分の状態を正確に把握することを推奨しています。

日々のノウハウから考え方まで大切なことが書かれているので、ぜひ順を追って読んでいただきたいです。

「本業」などなくていい

望ましいのは、一つの仕事にこだわらず、種をいろいろ蒔いておくことです。長期的な視点で複数のビジネスをやってみれば、そのうちどれかが育ってきたりします。

「趣味を仕事にしよう」、「好きなことを仕事にしよう」
時折、こう言う人がいますが、わたしは「ちょっと違う」と思っています。そうではなく、垣根をなくすと言う考えの方が、大事だと感じるのです。これも仕事だしこれも遊び、といった具合です。

本書を読んで実行して数年が経ちますが、垣根をなくすことの大切さを実感します。

とにかく一つの収入源に固執しない。

具体的にいうと、株式投資、不動産屋家賃、会社からの給料、共同経営としての報酬、フリーランスの数学講師としての授業料という風にたくさん割り振っています。

それぞれがシナジー効果を生み、いいサイクルになっています。

「自己ブランド」強化のための「セルフメディア」を持つ

セルフメディアでまず重要なのは、意味のあるものを発信していくこと。
バリューのあるものを提供して初めて、何かに繋がることができます。この場合の「何か」とは、お金ではありません。

この本に影響を受けて、当ブログを始めたと言って過言ではありません。

僕はこのブログで多くの人に僕という人間を知ってもらい、一緒にチームを組んだり、協働できるメンバーと知り合えたらなと思っています。

とにかく発信することでしか価値ある出会いはないと思っています。

最後にまた繰り返される「ノマド」の定義

ノマドライフとは、仕事と遊びの垣根がないものだと、プロローグで書きました。ライフハックでもないし、テクノロジーを駆使した時間と場所にとらわれない働き方だけでもないと、繰り返し述べて来ました。しかしもっといえば、ノマドライフとは、心のあり方だとわたしは考えています。

テクノロジーの進歩は大きい

スマホの進化、クラウドサービス、通信インフラの整備など、それらはあくまで自由な働き方を加速させるツールでしかありません。

まず理想の働き方があってその必要なツールとしてアップル製品を使ったり、スタバを選ぶというのが正しい順序です。

だから最初に挙げた「昼間のスタバでマックを広げて」というスタイルは表面上のことでしかないのです。

ライフハックではない

そうなんですよね。ライフハックではない。

本田さんの考える「ノマド」が絶対的に正しいノマドの定義だとは思いません。あくまで一著者の考えでしかありません。

ただ、多くの人が自由に暮らしたい、主体的に生きたいという欲求を持っているはずです。

真のノマドライフとは生き方の選択肢を増やすことです。

僕ももっともっと自由に生きたいです。そのプロセスをこのブログでお伝えできたらいいなと考えてます。

それでは、また。

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