社会人が短期留学しても英語は大して身につかない。【それでも留学をすべき3つの理由】

旅・移住のこと

こんにちは、ノブトウです。

先日下記のツイートをしました。

英語の習得について:

年々、友人知人から英語の勉強について相談を受けることが増えた。
目的によって変わるかなと。
英会話の上達‥‥ある程度勉強したら、外国行くか外国人コミュニティに入る。
資格で高得点‥‥日本でこもって勉強するのが圧倒的に早い。動画学習、テキスト、オンライン英会話。

僕の周りには英語圏に留学をした人が多いです。社会人になって転職のタイミングで留学する人もいます。僕の妻もそうでした。

でも彼らの中で英語がネイティブ並み、英語圏で仕事ができるほど話せる人はいません。

ぶっちゃけ「何のために留学したの?」と、以前は思っていました。時間と金の無駄じゃん、と。

ここ数年間で、その考えが変わりました。

社会人の短期語学留学には語学習得以上の価値があると、今では思います。今日はその話をします。

この記事は以下の人にオススメです。

  • これから短期留学をしてみたい社会人
  • 英語は別にできなくてもいいけど、留学してみたい人
  • 恋愛・ビジネス・バカンスなど、短期留学に語学以外の目的を持っている人
  • 転職を考えていて、何をしたいかわからないけど、いったん短期留学でもしてみるかと思っている人

皆さんの背中を押す記事です。

社会人の語学留学は批判されがち


経験者はご存知の通り、社会人の短期留学って批判されがち

根強くありますね。主に二つのグループから批判されがちです。

批判者①:非リア充

彼らは仕事を辞めたり、転職して海外でバカンスをしている人を激しく憎みます。

自分たちが日本の会社で毎日クタクタになるまで働いていて、家に帰ってふとFacebookを見て楽しそうにしている人を見てイラつくのかもしれません。嫉妬でしかありませんが。

海外にいる人はリア充画像を上げがちですよね(笑)

でも楽しいですからね。すごくわかりあます。僕も海外にいた頃は全てが新鮮に感じて、よく日常(日本人には非日常)をよくアップしていました。

批判者②:英語ガチ勢

次に、反感を買いやすいのは英語ガチ勢です。僕はこちらに所属していました。

毎日10時間以上語学の習得の訓練をして、さらに帰国後もゴリゴリ勉強している人からすると、日本人同士でつるんでいる人たちを見ると、

「お前ら語学身につけるために渡航したんじゃないの? そんなぬるい姿勢で語学が身につくと思ってるの?」

なんてことを思います。僕もそう思っていましたし、ひとにそんな話をしたことがあります。

大人が短期の語学留学する理由は、英語だけではない


僕が短期の語学留学について、見落としていた点は二つあって、その一つは短期留学をする動機です。

語学留学とはいえ、語学のためだけに行く人ばかりではないんですよね。新しい体験、新しい人との出会いを求めて、とりあえず行ってみるかという人が多いです。

日本は、休職すると元の路線に戻ることが本当に難しい社会です。だから留学するタイミングって本当に難しくて、転職の間くらいしかありません。転職するタイミングで留学に出かける人が多いのはそのためです。

他人が留学する理由なんてなんだっていいはず。

こういう寛容さが必要ですね。他人の心配する前に自分のこと考えろ、です。

過去の狭量な自分に喝を入れたいです。

ノブトウの留学歴:成功例と失敗例


僕の留学経験についてお話しします。

1年の海外生活、語学留学

僕は7年前にイスラエルで国営の語学学校に入りました。もともと留学するためにイスラエルに行ったわけではなくて、イスラエルで暮らしている中で、「この国を知るには語学を身につけるべきだ」と思って、半年ほど語学留学をしました。

ユダヤ人向けの国営学校で日本人は僕だけでした。4回お願いして入学を認められました。

学んだのは英語ではなく、ヘブライ語というイスラエル人が使うマニアックな言語です。

英語の語学学校には通っていませんが、1年も住んでいたのでイスラエルは多民族国家なので自然と英語を使えるようになりました。仕事のボスがオーストラリア人、同僚がシンガポール人だったことも、英語の上達を早めました。

帰国してからもゴリゴリ英語を続けていたので、語学習得という点においては、僕の語学留学はうまくいった例だと思います。

さて、ここから失敗例です。

失敗例

以前イスラエルから逃亡した記事で書きましたが、国外にいた1年以上、僕は日本語を使わないように日本人に会わないように生活していました

理由は、頭を24時間「英語・ヘブライ語のモード」に調整するため。日本人がいそうなところは避ける、家族とも生存確認くらいでしか連絡しないというルールを強いていました。

結果的に、語学力は飛躍的に向上しました。英語、ヘブライ語はビジネスで使えるレベルになり、ロシア語、アラビア語、スペイン語も使えるようになりました。ちょっとした自慢です。

しかし、留学から7年が経ち、それらを活かせているかというと全然そんなことはありません。使わないうちにどんどん錆び付いています。今でも当時の友人たちと連絡は取りますが、遠方なので会う機会も滅多にありません。

日本人と一切関わらなかったせいで、国外にいた間で今も日本で交流する人はほぼ皆無です。もったいないことをしたなと思います。

海外で仕事をしている日本人と仲良くなれば、仕事を得られる機会も増えたはず。海外に出る日本人はそもそも意識が高いですし、マインドも似たところがあったはず。

語学の習得のためだけにそういう人たちと知り合うきっかけを自ら手放してしまいました。

短期留学の隠れたメリットに気づいたきっかけ

気づいたきっかけは妻

僕の妻は5年前にフィリピンのセブ島で3ヶ月間の短期留学プログラムに参加していました。

妻はさほど英語が話せず、そのことをコンプレックスに思っているようです。僕がその時の話を持ち出すと、「留学したのに英語できないってばかにしてるんでしょ?」と怒られます。

でも、妻は5年前に出会った友人と今でも仲良しです。僕はそれを羨ましく思います。

他にも友人で短期留学をしていた人がいるのですが、彼は留学時代の友人と起業して面白いことをやっています。羨ましい。

英語だけ勉強するなら引きこもりが一番

当たり前ですが、短期間で英語が飛躍的に伸びることはありません。コツコツ積み上げていくしかありません。

英語ができるに越したことはありません。でも、僕のように生かせないなら意味がありません。

留学には日本で出会えない人々と知り合うチャンスが転がっています。そして、その中には日本人も含まれます

留学しても英語できなくてもよくない?

海外で就職することにこだわる時代ではないのかも、と思っています。

別に海外に出なくてもできる仕事って多いです。グローバル化が進み、日本にいながら海外の会社と取引することもできます。テクノロジーのおかげで、遠方のパートナーと一緒に仕事をすることもできます。

語学力以外で得られる短期留学の3つの果実


僕を含めて一定期間海外にいた人たちが得るものは、以下の三つです。

新しい経験

言うまでもありませんね。日常のあらゆることから学べます。日本の英会話教室や外国人コミュニテイでは得られない経験ばかりです。

世界に対する見方が変わります。今まで当たり前に思っていたことが、当たり前ではないことに気づけます。

人脈

今回のメインテーマです。

外国人の友人ができると、その国についてもっと知りたくなります。海外のニュースを見ても、友人の顔が浮かぶようになります。これまでテレビの中の世界だったものが、実感として捉えられるようになります。

あとは友達ができると、彼らともっと話すために英語を勉強しようと思うので、帰国後の語学訓練のモチベーションも上がりますよ。

海外で出会った日本人と仲良くなり、帰国後も悩みを共有したり、一緒に仕事をする人はたくさんいます。

仮想的な死


日本の中の、さらに小さなコミュニティにだけ所属していると、そこが全てに見えてきますよね。
あなたが海外に出て日本のコミュニティからいなくなったとしても、実際のところ誰も困りません

ある意味で、仮想的な死を経験できます。僕らは自由です。誰も僕らを檻に閉じ込めて従わせるわけではありません。

檻に入れているのは、自分自身です。

仮想的にでも一度死んでしまえば、もっと自分は自分のために人生を生きなきゃと思うようになります。

結論:語学習得にこだわらず留学はするべき


短期的な成果だけ見ると、語学留学のコスパはあまり高くはありません。数ヶ月程度で英語ができるようにはなりません。

でも、これまでご紹介したように短期であれ海外に出ることによって、精神的な自由を得られます。一度海外に出てしまえば、その後どこに国に出るにしても、心理的ハードルが低くなります。どんどん外の世界に出て行こうという気持ちが強まります。

現在の僕は語学力を活かせていないですが、それでもイスラエルやバックパッカー時代に得た学びは今の生活を支えてくれています。

いずれ海外での仕事に挑戦するときもきっと来るし、いま頑張っていることはそのための準備と思っています。

僕には0歳の子供がいてすぐには難しいですが、機会があれば語学留学してみたいなと思います。

皆さんも語学の習得だけにこだわらずにどんどん世界に出て行きましょう。

それでは、また。

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