こんばんは、ノブトウです。
みなさんは、オンラインサロンって日常で使っていますか?
入ったことがある人はご存知かと思いますが、巷のオンラインサロンは盛り上がっていません!
本記事では、多くのオンラインサロンがうまくいっていない理由・原因について考察します。
来週の投稿では、5つの理由を踏まえて、どういう工夫で上手くいっているのかについて分析してみます。
もっとオンラインサロンを活用したい人、オンラインサロンを新たに立ち上げる人にオススメの記事です。
筆者紹介
ノブトウは、学習塾経営者向けのオンラインサロンJUSTに入っています。(現在120名、月額3000円)
主に、ウェブ集客、学習塾業界の動向について、定期連載を担当しています。
オンライサロンJUSTの定期連載が今日で47記事目。今月末で50記事。平均3000字✍️
最初の半年はウェブマーケティングとWordPress、残り半年はマーケティング全般、業界分析。
塾は特殊な部分が多くマーケティングの分析例として取り上げられないけど、抽象化して当て嵌めれば問題なく書ける🖋— ノブトウ (@nobutou) April 3, 2020
オフ会の様子
サロンの勉強会(オフ会)で集客法の講師なども務めています。
それでは本題に入ります。
「オンラインサロン」がもたらした変化
一昔前のオンラインコミュニティは、無料が当たり前でした。さらにいうと、匿名参加でした。
日本ではmixiが有名でしたが、参加にお金がかかったことはないはず。
ここ数年で、一気に有料化のオンラインコミュニティが増えましたね。
コミュニティへの参加に料金を取るというのは、大きな発明です。
×無料コミュニティの有料化🙅♂️
○コンテンツの有料化⇒コミュニティ形成🙆♀️
ここで注意です。
数ある無料コミュニティが徐々に有料化していったかというと・・・そうではありません!
まずはコンテンツが有料化されました。そこにコミュニティ化とサブスクリプションモデルが組み合わさっていったのが、現在のオンラインサロンの流れです。
起源をたどると、ホリエモンの有料メルマガなどが最初期の例です。
【ここでのPOINT】
- 無料コミュニティとは不連続な流れで、有料コンテンツ主体で新しい形のコミュニティシステムが出現した。
- サブスクベースの課金型オンラインコミュニティの新しいネーミングとして、「オンラインサロン」という言葉が定着した。
- 大前提:コンテンツ無くして成り立たない。
【蛇足】僕は常々ネーミングこそが発明だと思っているのですが(例えば、武田塾のキャッチコピー)、『オンラインサロン』というネーミングもまさにこれに当てはまった真価を遂げています。
『日本初!授業をしない。武田塾』
https://www.takeda.tv/
ウェブコンテンツの有料化の流れ
普段twitterやYoutubeで情報収拾をされている方はお気づきになっていると思いますが、有料のウェブコンテンツって増えましたよね。
巨大企業が先行投資して道を開きました。
①BtoC(企業⇒個人)の例としては、
- 電子書籍
- iTunes⇒AppleMusic
- Netflix、hulu、AmazonPrime
「そんなん上手くいかないでしょう?」と言われていたものが、時を経てどんどん消費者の生活に入り込んできていますね。
さらに、②CtoC(個人⇒個人)にも変化が起きています。
ブログサービス「note」の有料記事も盛んになってきました。
noteでは80%以上がブロガーの手元に残るという点がすごいです。(note運営会社の決算は大赤字なのですが😅)
一昔前では、情報商材屋が自主セミナーを開いて、集まったリストにクロージングをかけていました。
しかし、現在は、一個人がSNSで信用と認知度を同時に上げつつ、売り込みなしでオリジナルコンテンツが売れる仕組みができています。
ブロガー・アフィリエイターを中心に自身のノウハウをフォロワーに売るというのが流れが一般的になっています。
【ネットインフラの発達も大きな要素】
一昔前まで、インターネット上の情報は無料が当たり前でしたから、大きな変化を遂げたと言えます。
コンプライアンスの意識&リテラシーが上がり、さらに決済代行システムが整備されたということも、CtoCが活発化してきた要因となっています。
- (1)巨大企業による有料コンテンツが徐々に浸透
- (2)CtoCにも広がっている
- (3)コンプラの向上に加えて、ネットインフラの整備が大きい
オンラインサロンの一般化はまだ遠い
では、オンラインサロンが恒常的に伸びているのか?、というと、そんなことはありません。
僕のオンラインサロン参加歴を例にとって、現在の状況を簡単に説明します。
僕が初めて参加した有料サロンは、シナプス上で運営されていた、イスラエルのM&Aを扱うニッチなサロンでした。
(※シナプス・・・オンラインサロンのプラットフォーム。現在はDMMが買収)
その後、小説aiサロン、妊活サロン、ニシノコンサル、田端大学、有名ブロガーのサロン、中国情報局・・・で、数年経ってみて、このうち現在も残っているのは、ニシノコンサル、田端大学くらいです。
うまくいっているサロンの多くは、インフルエンサーのファンクラブ
Youtube、ブログ、何でもそうですが、寡占が起きていますね。
わかりやすくインフルエンサーにヒトが集まっているからです。
一般人が立ち上げたサロンは、10~80人くらいの幅に収まっています。100人を超えているオンラインサロンはほとんどありません。
上手くいかなかったというのは、自走、コンテンツのエコシステム化まで漕ぎつけなかったということです。
無料のオンラインサロンはそもそも成功していない
じゃあ無料にしたらどうか? 無料なら集まるんじゃないのかと思いますよね?
そんなことは全然ないです。
無料のオンラインコミュニティで上手くいっているところってご存知ですか?
無料コミュニティで恒常的に盛り上がっているところも滅多にありませんよね?
運営主がひたすらブログ・イベント更新情報を流すだけ、という状態ばかり。
無料で作られたFacebookグループが死屍累々と積もっています。
無料がうまくいかない原因
・質の低い人が来る
・運営者含めて、参加者の中で優先順位が落ちる
本題:オンラインサロンの5つのハードル
さて、前置きが長くなりましたが、ここから本題です。
多くのオンラインサロン(コミュニティ)が成長できない理由は、以下に挙げる5つのハードルを超えられないからです。
実は、10年以上前にオンラインコミュニティの研究はなされていて、成功するオンラインコミュニティのノウハウは確立されています。
*今回は5つのハードルに関してご紹介するにとどめます。これを踏まえて、次回の投稿では、上手くいっているサロンの特徴を実例を用いて紹介します。
参考文献(未翻訳)
≫日本語文献:『キーパーソン・マーケティング』
ハードル1:立ち上げ時のコンテンツ不足
新しく消費者参加型のコミュニティーを立ち上げても、コンテンツがないためユーザが集まらない。
⇒ユーザが集まらないからコンテンツが増えない
⇒コンテンツが増えないから盛り上がらない
⇒盛り上がらないからユーザーが集まらない(ループ)
コミュニティー立ち上げ初期に起こる壁は、非常に厚い。
知り合いだけで始めるというのはありかもしれません。しかし、立ち上げ初期は、「内輪ネタ」、「共通言語」の部分がコンテンツにはなります。しかし、同じネタはいつか尽きますし、ネタを再生産するシステムがないと徐々に慢性化・沈静化していきます。
ハードル2:新規ユーザーの獲得
活発なコミュニティーを存続させるためには、退会を補う新規ユーザが必要です。
しかし、多くの場合、コミュニティには鍵がかかって、中がみられなくなっている。
新規ユーザはそのコミュニティーがどんなコミュニティーなのかを知らないので、入るべきどうかについての情報が不足しています。
また、たとえコミュニティーのメンバーとなっても、新規メンバーコミットメントはレベルが低く、コミュニティを活発にはしてくれません。
まとめると、
新規ユーザーは入る前に内部情報を拾えないのでハードルが高い。
新規メンバーは入会初期はコミットメントが低い。
ハードル3:コミットメント不足
第3は、コミットメント不足のハードルです。
ここでいうコミットメントとは、メンバーが組織やコミュニティーに感じる絆や愛着のことです。
満足度が向上するとコミットメントが向上し、コミュニティーからの退会が減り貢献が増えます。
オンラインコミュニティーは、オフラインのコミュニティーと異なり、退会のハードルが低いです。こうした中で、いかにコミットメントを向上させるかが重要なポイントになります。
ハードル4:参加不足の壁
第4は、参加不足のハードルです。
オンラインコミュニティーの成功にはユーザーの参加が不可欠です。しかし、ユーザの参加行動は、べき乗則に従うと言われています。つまり、一握りのユーザのみがコンテンツ作りに貢献する、ということです。
オランダの調査会社によると、
- 米国のFreenetの開発コミュニティーの369人のメンバーのうち、コードを書いたのはたったの30名だった
- 英語版のウィキペディアでさえ、項目の3分の2は「スタブ」と呼ばれる数行の未熟記事であった
ということがわかりました。
ウィキペディアはユーザの参加を増やすべく様々な工夫をしているそうですね。
ハードル5:行動規則
第5のハードルは、行動規範です。
コミュニティーの参加者は、多種多様な関心を持っています。純粋にテーマに関心がある人だけでなく、商業目的の人もいるでしょう。また、炎上を煽る人も出てきます。
不正行為の取締り、トラブル予防をしながら、参加者に有意義なコミュニティを作っていくって大変ですね。トラブルがあって心折れてしまう運営者も少なくありません。
この本の中ではこうした不適切な参加者や望ましくない行為の浄化システムをいかにして作るか、についても触れられています。
以上、オンラインコミュニティに関する5つのハードルでした。
結論:オンラインサロンが成功するのは超難しい
これらのハードルって異常に高くないですか!?
運営者がインフルエンサーであれば、そもそも信用があり、コンテンツを持っています。熱狂的なファン(味方)もいますし、手伝ってくれる人もいる。
なので、沈静化しても、場が荒れても、手遅れになることはない。
一方、一般人がオンラインサロンを成功させるには、これら5つのことを同時並行で毎日行わなければなりません。
一般的に、ひとの「友人の数」の平均は30人弱と言われていますが、参考になる指標です。
通常のコミュニケーションで維持できる人数はこの程度が限界です。
≫参考記事:『“友達”の平均人数は平均27.1人、学生から社会人へと年齢を重ねるごとに減少』
ここから言えることは、何も戦略を持たない個人がオンラインを作っても、良くて数十人程度で終わってしまう可能性が高いということです。
※運営者2人で始めたとしても50人程度でしょう(被る人もいるから)。
というわけで、5つのハードルを超え、さらにコンテンツ提供、コミュニティのエコシステムを持つオンラインサロンだけが生き残っていくようです。
今回の記事は以上です。
来週の記事では、具体的にこのハードルをどう乗り越えていくかについて説明します。
補遺:今回紹介した内容の参考文献2冊
コメント