どうもブロガーのノブトウです。
勉強、執筆(論文、ブログなど)の知的作業をする際に集中力が続かずに悩んだことは誰もが経験したことがあると思います。
学習だと、ポモドーロ法などが有名ですね。
そういうテクニックも使う気力がなく、集中力が完全に枯渇した・・・そんなときにはチャンドラー方式をオススメします。
道具不要!テクニック不要!
あらゆる方法で最も簡素でありながら、効果は抜群です。
そんなチャンドラー方式についてご説明します。ぜひ皆さんも活用してみてください。
チャンドラー方式という公式ノウハウがあるわけではない
学術的、あるいは一般的な名称として「チャンドラー方式」というノウハウがあるわけではなく、レイモンド・チャンドラーという作家の執筆術です。
村上春樹が自身のエッセイで紹介していて、僕はこれをチャンドラー方式と呼んでいます。
レイモンド・チャンドラーってどんな人物?
Raymond Chandler(1888〜1959)
アメリカのミステリ作家です。
40代で小説を書き始め、処女長編を発表したのは51歳の時。7作の長編小説を遺しました。
彼の長編小説に登場する主人公フィリップ・マーロウは、いろんな小説・映画でオマージュされています。
「ハードボイルド」という言葉を耳にしたことがあるかもしれませんが、その起源となる人物です。
日本では、原尞、村上春樹、大沢在昌などが強い影響を受けています。
以前原尞氏の講演会について記事を書いたことがあります。
関連記事:原尞に関する過去の記事
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チャンドラーはともかく自分が納得しない限りは何度も書き直す完璧主義なので、第1稿を脱稿してもその後何年にも渡って書き直すタイプの作家でした。寡作ですが、一作のクオリティはとても高いです。
実践:チャンドラー方式
そんな彼は執筆に悩んだときにある方法を実践していました。
ルールは簡単。
1. 書けないなら無理して書かなくていい
2. ただし、他のこと(意識的な作業)をしてはいけない。
これだけ!
チャンドラー本人の説明
どんなにわずかでも生命をもっている著作は全てみぞおちで書かれる、と私は信じます。
それは疲労をもたらし、肉体を消耗させるという意味では重労働です。精神的努力という意味では労働とは言えません。
重要なことは、一人の職業作家が書くことのほかに何もしない時間が、少なくとも一日に四時間なければならぬということです。
窓から外を眺めても、逆立ちをしても、床をのたうちまわってもよろしいが、他の積極的な仕事、何かを読んだり、手紙を書いたり、雑誌を拾い読みしたり、小切手に署名したりすることはいけません。
書くか、何もしないかです。
(中略)
このやり方でうまくいくのです。二つのきわめて簡単なルール。
A、書かなくてもよい
B、他のことは何もしないこと
あとはしぜんにうまくいきます。『レイモンド・チャンドラー語る』(早川書房)
(P109〜110)
*太字・赤字は引用者)
ブログ執筆に応用するのは難しい?
チャンドラーは小説の執筆においてこのやり方を実践していました。ゼロから表現を紡ぎ出すには忍耐が必要です。そういう点ではブログも似ているところがあります。
ただし、チャンドラー方式をブログ執筆に応用するには工夫が必要です。
ブログ執筆時の大きな敵
ブログではネタやソース元、各種データにインターネットを使います。
文章が詰まってくると、ブログデザインを変更しようとしたり、ネット徘徊したり、脱線する要素がたくさんあります。
特に記事に悩むと、いったん記事から離れて他のことをして時間を過ごしがち。タチが悪いことに、そうした行為をしていても、ブログを書いている気になってします。
どうしても他のことをしてしまうなら、PCの電源を落として、ノートに手書きをするのもありだと思います。
あとで書き写すのが面倒だという人には、ポメラがオススメです。
以前小説を執筆しているときに使って重宝していました。文章を書く機能しかないので、書くことだけに集中できます。
現代ではスマホがあり、通勤電車でもちょっと隙間時間でもスマホがあれば何かしらの活動を続けられます。これはいいことでもありますが、その分マルチタスクになりやすいし、いましなくてもいいことを逃げるてしまうというデメリットもあります。
意外とやってみると苦しい
ぜひやってみてください。
僕はこれまで小説執筆と資格試験で使ってきました。
かなり辛いです。。。
苦しいときって一時的に離れたくなりますよね。
部屋の掃除をしたり、関連する(と自分が考える)雑事をこなしたりとか、意識的な活動をついついやってしまいがち。
他は何もしてはいけないといういわば逃げ道を断たれている状態。やるかやらないか、どちらかです。シンプル故に苦しい。
よく考えてみると、簡単な方法で身につくものってほとんどないんです。
執筆にお悩みの人はぜひこのチャンドラー方式を使ってみてください。
それじゃ、また。
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